家族で楽しむアウトドアの新たな選択肢として、年間パスポートを活用して国営公園で遊ぶなんていかがでしょうか。
国営公園は国が管理しているだけあって、美しい景観だけでなく子ども向けの体験施設やイベントも充実。
豊かな自然の中で様々な遊びを体験させるのにぴったりな国営公園ですが、何度でも手軽に利用するための1つの手段が年間パスポートです。
今回は「年間パスポート(以下、「年パス」と言います)」について、お得に購入する方法から価格、購入後の注意点まで詳しくご案内します。
駐車場代無料など入場料以外でも恩恵がある年パスですが、実際のコストパフォーマンスや満足度等も調査しています。
全国12ヶ所の国営公園共通で使えるという、期待以上の利用価値があるのが国営公園の年パスです。
年パスを持つことで国営公園が旅行先の候補の1つになりえますし、お出かけをきっかけに子どもが歴史好きになったらかなり嬉しいですね!
ぜひ本記事を参考に、家族全員で楽しむお出かけ先の一つとして検討してみてください。
- 子連れで遊べる場所を探している人
- 国営公園をお得に利用したいと考えている人
- 国営公園がどこにあるか知りたい人
- 国営公園の年間パスポートについて知りたい方
国営公園の年間パスとその活用方法
国営公園とは文化の保存や活用などの目的をもって国が設置する公園で、全国に17ヶ所あります。
そのうち12ヶ所の公園は入場料が有料となっていますが、お得な年間パスポートが用意されています。
年間パスポートを持っていると入場料はもちろん、一部公園では駐車料金が無料または割引が受けられますが、最大の特徴は全国12ヶ所共通で使えるということ。
国営公園は草花が綺麗に植栽されていて、小さな子どもがいる家庭だけでなく近くに住んでいる方やペットを飼っている方、写真撮影が趣味の方など様々な方におすすめです。
国営公園の年間パスとその申込方法
国営公園の年パスは、本人が直接公園の窓口に行って申請する必要があります。
受付で申請用紙を記載し、写真撮影をすると年パスを発行してもらえますよ。
写真を撮るのでおめかしして行ってね!
私は無事にすっぴんを晒しました🤗
年間パスの公園別価格
有料の国営公園の入場料は、全国「ほぼ」一律です。
通常時 大人(15才以上):450円 シルバー(65才以上):210円
※吉野ヶ里歴史公園(佐賀)のみ
大人(15才以上):460円 シルバー(65才以上):200円
年パスの料金や駐車場の割引サービスなど公園によって結構違っています。
公園別の料金と特徴は下記のとおりです。
※大人とは15才以上、シルバーとは65才以上をいいます。
①滝野すずらん丘陵公園
- 住所:北海道札幌市南区滝野247
- 冬季(休園日を除く12/23〜3/31)は入園料無料
- 年パス 大人:2,800円 シルバー:1,300円
- 駐車場料金の割引なし(駐車場の年パスあり)
②みちのく杜の湖畔公園
- 宮城県柴田郡川崎町大字川内字向原254番地
- 年パス 大人:4,500円 シルバー:2,100円
- 駐車場料金の割引なし(駐車場の年パスあり)
③ひたち海浜公園
- 茨城県ひたちなか市馬渡字大沼605-4
- 年パス 大人:4,500円 シルバー:2,100円
- 駐車券付年パス 大人:6,600円 シルバー:4,200円
④武蔵丘陵森林公園
- 埼玉県比企郡滑川町山田1920
- 年パス 大人:4,500円 シルバー:2,100円
- 年パス提示で駐車料金割引
普通車:700円→550円 二輪車:250円→200円 - 平日のレンタサイクル超過料金無料(電動自転車は対象外)
⑤昭和記念公園
- 東京都立川市緑町 3173
- 年パス 大人:4,500円 シルバー:2,100円
- 年パス提示で駐車料金割引
普通車:900円→800円 二輪車:250円→200円 - 年パス提示、600円以上の食事利用でコーヒー1杯サービス
⑥越後丘陵公園
- 新潟県長岡市宮本東方町字三ツ又1950番1
- 冬季(12月の一部、1/2〜3/31)は入園料無料
- 年パス 大人:2,800円 シルバー:1,300円
- 年パス提示で駐車料金割引
普通車:320円→260円 二輪車:100円→50円
駐車場の年パスあり
⑦アルプスあずみの公園
アルプスあずみの公園は2つの地区に分かれています。
入場料は両地区共通、年パスも両地区で使えます。
年パス 大人:4,500円 シルバー:2,100円
駐車場料金は無料
⑧明石海峡公園
- 兵庫県淡路市夢舞台8-10
- 年パス 大人:4,500円 シルバー:2,100円
- 駐車料金の割引なし
⑨備北丘陵公園
- 広島県庄原市三日市町4-10
- 年パス 大人:4,500円 シルバー:2,100円
- 年パス提示で駐車料金無料
普通車:320円→無料 二輪車:100円→無料
⑩讃岐まんのう公園
- 香川県仲多度郡まんのう町吉野4243-12
- 年パス 大人:4,500円 シルバー:2,100円
- 駐車場の年パスあり(年パス+1,020円)
⑪海の中道海浜公園
- 福岡県福岡市東区大字西戸崎18-25
- 年パス 大人:4,500円 シルバー:2,100円 ドッグラン年パス:600円
- 年パス提示で駐車料金割引
普通車:530円→430円 二輪車:270円→220円 - マリンワールド海の中道(水族館)の入館料割引 2,500円→2,000円
⑫吉野ヶ里歴史公園
- 佐賀県神埼郡吉野ヶ里町田手1843
- 年パス 大人:4,600円 シルバー:2,000円
- 年パス提示で駐車料金無料 普通車:310円→無料 二輪車:100円→無料
公園によって値段やサービスが微妙に違うね。
個人的に駐車場無料は嬉しいし、水族館の入館料割引がアツイ!
年間パス利用の実際のコストパフォーマンス
ゲスな話ですが年パス購入前に誰しもが考えること、「年パスを購入しても、果たして元が取れるくらい行けるのか」。
通常の入場料で計算してみます。
※国営公園の中で最もメジャーな値段で計算
通常入場料 → 大人:450円
年パス → 大人:4,500円
まあ、計算するほどのものでもありませんが、年に10回行けば元が取れる計算になります。
駐車料金の割引・無料サービスがあるところや年パスの料金が安いところは、もっと少ない回数で元が取れます。
年間パスはどの国営公園で作成すべきか
これが本題になります!
年パスを作成するならどの国営公園で作成すべきか…。
滝野すずらん丘陵公園(北海道)や越後丘陵公園(新潟)など年パスが安いところは狙い目です。
ただし、九州在住の方にはちょっと遠いですね😂
九州在住の方におすすめするのが、佐賀県の吉野ヶ里歴史公園での年パス作成です!
その理由は、2024年3月末まで子連れ来園で年パスが半額になるから。
佐賀県の子育て支援政策で、子連れ来園で年パスが半額になります!
大人(15才以上):2,300円 シルバー(65才以上):1,000円
受付前に支払い済みの駐車料金も、年パス作成で払い戻しになります。
素晴らしいことに佐賀県在住である必要はありません。
実際に私は佐賀県在住ではありません。
先ほどのコストパフォーマンスのところで計算した「年に10回行けば元が取れる」というハードルが、それはもうグッと下がりますね!
駐車料金の割引を含まなくても年5回行けば年パスを作る甲斐があるってものです。
おまけに九州在住の方…国営公園の年パスの最大の特徴、全国の国営公園で使えることを思い出してください。
ということは、佐賀県の吉野ヶ里歴史公園だけでなく福岡県の海の中道海浜公園にも行けるということです!
しかもマリンワールド海の中道(水族館)の入館料も割り引いてくれます…!
海の中道海浜公園で年パス作るくらいなら、佐賀まで足を伸ばして吉野ヶ里歴史公園で作りましょう☺️
ついでに吉野ヶ里歴史公園で遊んできましょうよ!
歴史に興味ないし…という方、公園の遊具だけでも遊ぶ価値はありますよ!
遠方の方もぜひこの機会に佐賀県を訪れてはいかがでしょうか🤗
紛失した場合、発行した国営公園でしか再発行を受け付けてもらえません。
遠方で年パス作成する方はご注意ください!
年パス利用者の満足度
X(旧Twitter)で「国営公園 年パス」で検索してみたら、皆さん全国の国営公園に行けることに魅力を感じていて、好意的なポストしか見当たりませんでした。
年パスを持っていると元を取るためにも半強制的にでも行かなきゃという考えになる可能性もありますが、対象の公園が多いので「次はここに行ってみよう」とか「旅行のついでにここに寄ってみよう」など、新鮮な気持ちで遊ぶところを選べますね!
昭和記念公園の年パスほしいなと思ったけど4500円(450円✖️10回)なら同じ国営の長岡丘陵公園の年パス2800円のほうがお得な気がしてる。国営公園の年パスもってたらほかの国営公園も入れるから昭和記念公園も長岡もみちのくもひたちなかも行ける…お得…
— てっしー (@tess_yz) July 30, 2023
市内に滝野すずらん丘陵公園があるんだけど、敷地面積は脅威の3.957k㎡・東京ドーム84個分以上。キャンプ場有・駐車場一歩間違えると一生辿り着かない場所が生まれる悪夢。道内唯一の国営公園なだけあって大型遊具・プール・4つの滝・川・花畑まである並じゃない充実さで超楽しい。年パスもある pic.twitter.com/UasRyoLFDL
— 玉響@魔女 (@popoff404) July 3, 2023
国営公園ってこんなところ
ここまで話してきてなんですが、国営公園って名前だけ聞くとお堅いイメージありませんか?
子どもを遊ばせられるところなの?
一方的に歴史を勉強させられるんじゃないの?
だって国の管理する公園でしょ?
ぜひ国営公園に行って、そんなイメージは払拭してください!
とにかく広い敷地・遊具いっぱい・イベントいっぱい・レンタサイクル・BBQ・キャンプ場…という普通の公園では網羅できない体験ができます。
私が行ったことのある国営公園は、吉野ヶ里歴史公園・海の中道海浜公園・滝野すずらん丘陵公園の3ヶ所です。
いずれの公園もすべての敷地を踏破できていません。
何回か行った吉野ヶ里歴史公園でも、歴史体験できるようなゾーンに行けていないのです…。
小さな子連れだと外遊びのゾーンだけで終日遊べるくらい広い…😩
最近の公園は安全管理の観点から遊具が撤去される傾向が高く、これが子連れの親には辛いところ。
そんなことには目もくれず、国営公園は豊富に遊具を揃えています。
吉野ヶ里歴史公園を例にしますと、↓こんな感じです。
他にもグランドゴルフがあったり、広大な芝生でボール遊びしたり(大きなバランスボールみたいなものも無料で貸し出してました)と、遊びにはことかきません。
国営公園によっては夏場にプールがあったり、河川公園を併設していたり…。
とにかく外で自然に触れながら遊ばせることに困りません。
この夏は酷暑で(沸騰化現象なんて言われてました)、とても日中に外で遊ばせるなんてできませんでした。
これから秋になり涼しくなってきたら、国営公園で外遊びなんて楽しいですね!
吉野ヶ里歴史公園へのお出かけレポを後日公開予定です!
年パス利用のメリット・デメリット
国営公園を利用するメリットは下記です。
- 草花などの植栽が綺麗に管理されている。
- 授乳室やトイレなどの設備が完備。
- 遊具が豊富にあり、イベントも充実している。
- 自転車などのレンタルサービスが充実している。
子連れだけでなく、写真を趣味にしてたりペットの散歩で利用する人だったりと目的は様々ですが、有料で利用できる公園だけあってそこらにある公園とはレベルが違います。
さらに年パスを購入すると、下記の特典があります。
- 全国12ヶ所の国営公園共通で使える。
- 公園によっては駐車料金の割引や付随サービスが受けられる。
デメリットは、強いて言えば下記でしょうか🤔
- 年パスを購入することによって、国営公園に行かなければならないと行動を制限されやすくなる。
- 紛失時の再発行は、発行した国営公園に限られる。
- 年パスのカードを持ち歩く必要がある。
- 年に何度かある無料解放日に行くと、年パスを持っていることが虚しく感じる。
国営公園には年に数回、無料入園日というものがあります。
公園によって日付はバラバラですが、年パス持っている身としてはちょっと悲しい…。
でもですよ?
今日は無料入園日だから行こう!と身軽には動けないのが子連れの宿命だと思います🥲
年パス持っているからいつでも行けるくらいにフットワーク軽くいたいものですね。
入園料は無料でも駐車場代は無料にならないので、結局年パスはお得だってことになります。
まとめ
国営公園の年パスと、特に子連れでの公園活用のメリットについて詳しく解説しました。
注意すべき点は年パスの料金設定が利用する公園によって異なることです!
せっかくなら安く手に入れて、お得に楽しみたいですよね。
もともと年パスの価格設定が安いところを利用できる方はいいのですが、高い金額を設定されている公園が近い方、ぜひ少し遠方まで足を伸ばしてお安く年パスをゲットしてください。
特に九州の方に関しては、吉野ヶ里歴史公園でお子さん連れで来園されることをお勧めします。
(佐賀の子育て支援政策すごい…。)
年パスをゲットした暁には、ぜひ一年を通じて幅広いアクティビティやイベントを楽しんでくださいね。
一度年パスをゲットしたら1年間はコストのことを考えず、子どもを自由に遊ばせられるって最高です👍
子どもたちが自然や歴史と触れ合える機会を増やすきっかけになれば幸いです。
ハルゴン
4才、9才の子をもつ母です。
ビールが好き、忙しいのは嫌い、楽に生きるための
労力は惜しみません。
趣味はDIY、キャンプに憧れています。
大型犬を飼って、キャンピングカーで旅に出ることが夢です。
飼い猫の様子をInstagramやYouTubeで投稿しています。