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【日記】犬派の私が猫をお迎えした理由

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突然だが、2022年9月のある日、我が家に猫をお迎えした。

私は自他共に認める生粋の犬派。
本ブログのアイコンもいつか必ずお迎えしたいと思っているホワイトシェパードでデザインしてもらったもの。
老後の夢だって大型犬をお迎えしてキャンピングカーで全国を旅することだ。

そんな私がなぜ犬ではなく猫をお迎えしたのか…語らせていただく。

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目次

子ども達は猫好きだった

*お迎えした猫ではありません

もう結論が出た。
そう、子ども達が猫好きだったから…。

息子・娘にはいつか犬をお迎えしようねと常々話していた。
特に息子はそのような話を聞かされていたため、猫を飼いたいとは言い出しにくかったのだろう。

これまで猫かわいいねとは言っても飼いたいと言う言葉はなかったと思う。
あるいは私や主人が聞かなかったことにしたのかもしれない、今では定かではない。

ところが今年の夏、子どもを連れてお祭りに行ったときのこと。
1匹の野良猫が目の前を横切った。

子ども2人のテンションがこれまで見たことがないくらい高い。
誕生日プレゼントで好きなものをもらえたとき、スイミングで昇級したとき、そのどれも勝てないくらいのとびきりの笑顔だった。

こんな表情見たことないっす…。

困惑する私。
あれ、この子たち犬より猫が好き…?

それと同時に「いつか犬を迎える」という私たち親のエゴをいつのまにか子どもに押しつけていたのだと後悔した。

お祭りからの帰り道、思い切って子どもたちに聞いてみた。
「猫飼いたいの?」と。
思ったとおり「うん。」という肯定の返事。

「今まで言ってなかったのはどうして?」と極力心の動揺を抑えて聞いてみる。
「だって、パパやママは犬を飼うんだって言ってたじゃない。それに猫は壁で爪研ぎするから飼いにくいとも言ってたし。」という返事。

やっぱりね…。

普段の言動には気をつけようと決意した日の出来事であった。
知らぬ間に子供の願望を潰していた。

後ほど主人に子どもとの会話について相談。
(主人は単身赴任生活のため、お祭りに行けなかった。)

野良猫を見かけたときの子ども達の様子、発言内容…一通り説明し、猫を飼ったことのない私たちで飼えるだろうかなど話したと思う。
そんなとき、主人が思いがけない言葉を発した。

「僕も犬より猫が好きなんだよね。」

おそらく私は「😳」←こんな表情だったと思う。

おいおい、完全にアウェイじゃんか。
我々に足りなかったのは猫の飼育経験などではなく、夫婦間コミュニケーションだったという。
皮肉なものだ。

我が家は猫をお迎えすることに決まった。

ホワイトシェパードのような大型犬を飼うという、私が思い描いていた将来のビジョンは崩れ落ちた…。
いずれ大型犬を迎えるからと、ウン百万を出して施工したサンルームを見ると涙が出そうだった。

GoodBye,ホワイトシェパード。
来世で会おう。

どのような猫をお迎えするか

*お迎えした猫ではありません

猫をお迎えするにあたり検討することはたくさんある。
まずはお迎えの手段。
ペットショップ、ブリーダー、保護猫譲渡…選択肢はいくつかある。


余談だが私は中学3年生の冬に犬を保護し、その最期まで飼っていた。
冬の寒空の下、段ボールの中には目も開いていない子犬が8匹いて、カピカピの食パン、お気持ち程度のペラペラのタオルが入っていた。
私も含め友達8人で遊んでいたときに見つけ、1人1匹自宅に連れて帰った。

動物病院に連れて行って検査して、もらったスポイトでミルクを与えて…当時は大変だった(特に私の親が)。

犬を拾った経験から可能であれば保護猫譲渡してもらいたいところ、だけど猫に関しては私たちはド素人。
おまけにワンオペで子育てしながら、心に傷を抱えているかもしれない猫のケアには手が回らない。

「命を救いたい」という気持ちだけではどうにもならない。
無鉄砲に保護猫を選択肢に入れることはできないと思うほど、私は年をとってしまったし守るべき家庭もできた。

様々な思いを考慮した結果、ペットショップまたはブリーダーからの購入を検討することに決まった。

手段は決まった。
続いてどのような子をお迎えするか。
これについては息子の感覚に任せることにした。

ペットショップで運命の出会いを果たすもよし、ブリーダーの猫舎に見学に行って決めてもよし。

ペットショップを周ったり、ブリーダーのホームページを調べたりしているうち、息子の目に止まったのはとあるブリーダーサイトのアメリカンショートヘアの女の子。

2つ隣の県にあるブリーダーだった。

息子の中ではもうこの子に決めたようだ。
(見学もまだなのに。)

早速ブリーダーにコンタクトをとり、見学の日時を決定。
話はとんとん拍子に進む。

8月に猫舎に見学に伺うことになった。
見学の日は1週間後に設定した。

それからは、猫についてネットや本で必要な道具・その生態・飼い方を息子と一緒に勉強した。
YouTubeでも猫の飼い方やお迎えの方法など、How to 猫系ばかり視聴するようになった。

息子は名前も心に決めていた。
その名も「隊長」。
聞いた時、私たち夫婦は「なぜ???」と思ったが、なぜか採用となった。

実は私は「副部長」とつけたかったのだが却下された。
」という荒川弘さん作の漫画が大好きで、それに登場する犬の名前だ。
ここでも私は犬が頭から離れなかった。

いよいよ見学の日

*お迎えした猫ではありません

時はすぎ、見学当日を迎えた。
約束の場所に行ってみると普通の一軒家。

ドアチャイムを鳴らし、ドキドキする気持ちで応答を待つ。
中から現れたのは細身の女性で、ドアが開いたら若干の獣臭がした。

中に入らせてもらう。
獣臭も納得、家の中では子猫が7匹ほど縦横無尽に走り回っており、黒柴・白柴・茶柴もいた。
これだけの数の動物がいてこの程度の獣臭なのか、逆にすごいと思った。

さあ、息子お目当ての子猫を見せてもらおう。
連れてこられたその子は早速息子の手に抱かれる。
猫を抱き慣れていない私たちは、おっかなびっくりな様子で猫に接した。

唯一、娘だけは物怖じせず、1匹のミヌエットという種類の子猫を部屋の角に追い詰めてにじり寄っていた。
こいつすげぇ。

他にも子猫がいるから抱かせてもらえば?と息子に提案してみたが、やはりもう心に決めたようで「あの子だけで大丈夫」と言っていた。
その間も私の心は人懐っこい黒柴に奪われていた。

いかんいかん。
犬への未練を断ち切らねば。

日をかえて他のブリーダーもまわろうか検討していたが、もう息子はその子猫以外に見に行くつもりはなさそうだった。
私は犬へサヨナラの気持ちを胸に抱き、引き取りの期日や必要な物などの確認をすませた。
手付金もこのときに渡した。
(手付金を納めていると、実際のお迎えの日まで他の客からの商談を受け付けないという制度のようだ。)

お名前は決まっていますか?ブリーダーから質問された。
私は少しはにかんだ表情で「隊長です。」と答える。
やはり「???」と思った様子だが、さすがプロ。
すぐに表情を元に戻して、「隊長のスペルは「taicho」と「taichou」のどっち?」など言葉を交わした。

ローマ字での表記を確認されると、なぜか恥ずかしさが増した気になった。

見学時、唯一撮れたtaicho

実は「taichou」だったのでは?
と内心思っているがもう遅い。

帰りの道中、息子はワクワクしているようだった。
その反面、私はとうとう猫のお迎えが確定してしまったと複雑な心境だった。

お迎え準備

*お迎えした猫ではありません

お迎えする日まで1か月近くある。
それまでに必要な道具を揃えた。

ペットキャリー、ケージ、ベッド、猫トイレ、猫砂、トイレシート、給水器、キャットフード、猫じゃらし、蹴りぐるみのサンマ、首輪、キャットタワー…瞬く間に諭吉が飛んでいく。

ブリーダーからは1枚の写真が送られてきた。
お迎え予定のアメリカンショートヘアの女の子が、猫トイレの上に立っている姿だ。
添えられたコメントには「元気が良すぎて写真がなかなか撮れません。」と。


私の勝手な憶測だが、ブリーダーはきっとかわいらしいカメラ目線での写真を送りたかったのだろう…。
それがただ立っているだけ、しかもトイレの上にだ。

不安しかない…。

気づけば私はTwitterで猫のことをお猫様と呼び、有識者の先輩方にアドパイスをもらうようになった。
みんな真摯に応えてくれて非常に助かった。

お迎え当日

*お迎えした猫ではありません

9月10日、とうとうこの日を迎えてしまった。
お迎えは私と息子、娘、私の母の4人で行く。
主人は仕事で来られなかったため、私の母に応援を求めたのだ。

向かっている道中の息子は緊張と期待が入り混じった良い表情だった。
一方の私はなんとも言えない表情をしていたことだろう。

キャリーの中にシートとブランケットを入れ、私と息子の2人でブリーダー宅にお邪魔した。
娘は子猫を部屋の角に追い詰めるだろうから、母と車内待機してもらうことにした。
すぐに隊長が連れてこられ、キャリーの中に入れられた。

キャリーの中で心細そうに鳴く隊長は、正直に言ってかわいかった。

以前、私が心を奪われた黒柴くんも出迎えてくれた。
うれションというおまけつきで。

ブリーダーさんは、私たちが猫を初めて飼うということで、飼い方など細かに説明してくれた。
おおむねYouTubeなどで予習したとおりで安心した。

隊長の引き取り時に写真を撮る余裕はほとんどなかった。
車に乗り込んで、出発前にペペっと撮ったこの1枚だけだ。

私の余裕のなさが表れた1枚


帰りは慣れていない隊長の負担にならないよう安全かつスピーディな運転を心掛けたため、ものすごく疲れた…。

帰宅、初めての我が家

*お迎えした猫ではありません

隊長には家に帰ってすぐにケージに入ってもらった。
車に乗るため朝から食事も水も飲んでいないらしいので、優先事項はその2点だ。

すぐにキャットフードを食べてくれたが、水を飲まない。
給水器が気に入らないのだろう、すぐに違うものを買いに行った。

その間、息子と母に隊長を託したら部屋の中で楽しそうに遊んでいたそうな。

猫じゃらしを見つめる隊長


新しい給水器をケージに取り付けると、少しだけ水を飲んでくれた!
これで少しは安心だ。

ブリーダー宅でも夜はケージの中で寝るよう躾けられているようで、夜泣きもほとんどなかった。

現在

*お迎えした猫

少しずつ、ケージの外に出る時間を増やして行った。
今では夜寝る時以外、ずっと外に出ている。
隊長は人懐っこく、よく遊びよく寝る育てやすい子猫だったのが幸いだ。

トイレもよく躾けられていて、我が家に来て2か月以上が経つが粗相をしたことがない。
必ず猫トイレの中で用を足す。

精神的に不安になりがちな息子のアニマルセラピー的な役割も果たしてくれている。

息子は何か役割を与えられると喜ぶので、隊長のお世話係に任命した。
最初のころはご飯はあげるけどトイレの世話はしないという、どこかで聞く父親像のようなお世話係だったが今ではトイレ掃除もこなす立派な係へと変貌した。
(名誉のために話すが、主人は子どものおむつ替えから食事の世話までちゃんとやってくれていた。)

娘は当初、私や息子の関心が隊長に向いていることが気に入らないようで、隊長への当たりにきついものがあった。
隊長も娘が起きている間は近寄らないようにしていたが、寝ていると寄り添おうとしていた。
なんとも涙ぐましい。

そのうち、娘の当たりも柔らかくなり、最近ではよく一緒に遊んでいる。
大枚をはたいて施工したサンルームも、今では隊長のニャルソックの拠点となっているので少しは報われただろう。

見学当時の隊長の体重は600gだったと聞いているが、今では2kgまで成長した。
これからもすくすく成長してほしい。

今この記事を書いている間も隊長は私の膝の上で寝ている。

おっと、起こしてしまった。

こんな幸せなことはない。
隊長を我が家にお迎えできて本当によかったと心から思う。

結局、犬派・猫派なんてものは意味がなく、「かわいいは正義」ですというお話でした。

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あとがき

このブログで初めて日記を書きました。
猫関係についてはこれからもこのような感じで書いていくと思います。

ちなみに隊長の姿を見たい方は、YouTubeに投稿していますので下記からご覧ください。
チャンネル登録までしてもらえると泣いて喜びます😂

最後は宣伝になってしまいましたが、これからも隊長とのアレコレを綴っていきますので読んでいただけると嬉しいです。
では、また次回。

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ハルゴン

4才、9才の子をもつ母です。

ビールが好き、忙しいのは嫌い、楽に生きるための
労力は惜しみません。

趣味はDIY、キャンプに憧れています。

大型犬を飼って、キャンピングカーで旅に出ることが夢です。

飼い猫の様子をInstagramやYouTubeで投稿しています。

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